ここではTubewonderの特徴的な機能について紹介します。
@入力部
基本仕様では入力部に12AX7管とECC83S管による、2つのゲインステージを設けています。
InputでのHigh/Low切替スイッチとLevelコントロールでのBoost/Normal/Bright切替スイッチ、DriveコントロールのHarmonicsスイッチにより、ゲイン総量とトーンのキャラクタを設定できます。

・Harmonics
製作者Alexander Niemandによって新開発されたVIMAG回路(Variable Impeadance Matching Adjustable Gain circuit)はプリアンプ部でのオーバードライブ/ディストーション設定のフルコントロールを可能にしました。
Driveコントロール下のHarmonicsスイッチはオーバードライブ/ディストーションサウンドの倍音構成を切り替えます。
このスイッチは歪み音を、奇数歪みと偶数歪みで切り替えるものです。従来では扱いにくい音として避けられてきた偶数歪みを積極的に取り入れることができます。オーバードライブトーンの根本的な部分を決めるスイッチです
Aアクティブ・イコライザー
ギターアンプで一般的なパッシブEQではなく、12AX管によるアクティブEQを採用しています。
Treble、Middle、Bassの各コントロールはブースト/カットのないセンター位置ではまったく信号のロスがないように設計されています(パッシブEQでは各周波数帯をフラットになるように設定したときに約20dbの信号ロスが起こります。)
各コントロール間の相互干渉を最大限に減らすことで求めるトーンを簡単に作り出し、セッティングを正確に再現することができます。
BassとTrebleコントロールはpeak/dip(ピークより下の周波数帯をすくい上げる/制限する)スイッチを、Middleコントロールは3つの中心周波数帯を選択するスイッチを持ち、より多彩な音色設定を可能にしています。
・Highcut
Tubewonder設計のハイカット・フィルターはフィルター使用時にも出力管をフルパワーで駆動させ、出力管によるコンプレッションやオーバードライブを保ちます。
ハイカット・フィルターはミニスイッチによって、off/soft (600Hz)/hard (1200Hz)を切り替えられます。
このハイカット・コントロールはミニスイッチで設定された周波数帯の減衰量を調整します。
Cリバーブ部
Tubewonderは非常に優れたリバーブ回路を備えており、リバーブの残響量だけではなく、残響時間(ディレイタイム)の設定が可能です。リバーブタンク・ドライバーはECC83管を使ったクラスA・SE駆動です。

・Reverb
リバーブ効果の量を設定します。このコントロールがドライシグナルとウェットシグナルのミキサーになっていて、時計回りの方向へ振り切るとウェットシグナルのみ出力されます。

・Dwell
このリバーブ回路ではウェットシグナルの一部をリバーブタンクにフィードバックすることでディレイタイムを増やす効果を得ています。
リバーブタンクからのウェットシグナルはECC83管によって増幅され、増幅された信号はもう一つのECC83管を使ったTone Balance回路に送られます。また、一部の増幅されたウェットシグナルはDwellコントロールによってDwellミキサー部へフィードバックされることでディレイタイムを伸ばします。
バッファー回路を経たドライシグナルと、Dwellコントロールによってディレイタイムを設定されたウェットシグナルはミキサー部で結合されます。

・Tone Balance
このコントロールはセンターポジションではフラットな周波数特性になります。
反時計回りにまわすに従って低域が強調され、高域が減衰します。
時計回りにまわすに従って低域が減衰し、高域が強調されます。
このToneBalanceコントロールはウェットシグナルにだけ有効で、メインのアクティブEQ(Treble、Middle
、Bass、High-cut)はドライシグナルにだけ有効です。

これによって、よりフレキシブルにアンプトーンをコントロールできます。